2022年に出会ったケーポやら韓国ヒップホップやらの話【後半戦】

前半戦はこちら↓

 

FOREVER1/Girl's Generation

ソシには何一つ思い入れがないでんすけど、この曲を聴いたときに「わお、めっちゃ元気出る!!!」ってなったのをすごく覚えてます。「私たち絶対に永遠!!」ってメッセージを同世代の女子?ガールズ?から受け取れるのは、ありがたいことです…。

「少女時代」が日本でデビューしたころなんだけど、私の記憶が正しければ、わりと「美脚!」みたいな、ちょっと性的消費に寄った売られ方をしていた気がするんだけど、けーぽ沼に来てからだいぶその認識が変わった気がします。もっとエンパワメントなんだよなー。どうして日本であんなふうに売られていたのか、よくわからないです…。

 

 

 

Nxde/(G)I-DLE

そんなにヨグル好きじゃないんですけど、今年はアイドゥルちゃん大優勝の年だったな~と思います。

新人のヨグルが大活躍だったのもそうだけど、明らかにそこから頭一つ抜けて自分たちの世界を爆発させていたのはまさにアイドゥルちゃんたち…。’Nxde’は衝撃でしたね…。もちろん’TOMBOY’もよいですが。

TOMBOY’にせよ’Nxde’にせよ、ちょっと激しめなフレーズでインパクトを与えておきながら、歌詞をよくよく読むと、すごい「私を生きる」という意思があって、むしろそっちのスタンスに惹かれるな~って思います。

女の子が自分たちの言葉でこの曲を生み出したってのもすごくかっこいい。ソヨンちゃん…ソヨンちゃんかっこいいよね…。私はこの曲を作ったのが男の作詞家じゃなくて、アイドゥルのメンバー自身だということにすごく希望を感じました…。歌わされてるんじゃなくて、自分たちで歌ってるんだと思うと、圧倒されます。

BTS見て、「エンパワメントってすごい」って思ってけーぽに進出してきた私としては、2022年の一番のエンパワメントはアイドゥルちゃんたちだったんじゃないかと思っていますね。

 

 

 

Vibin'/Youngjae

バイビンぜったい今年の夏のアンセム!!!と思ってたのに、夏本番を前にに'SUGAR'が出てしまったので、あえなくそちらにお鉢を奪われたわけですが(笑)。

’SUGAR’はだいぶセクシー路線なので、バイビン派だな俺は…。ヨンジェ君にそこまでセクシー求めてないからな…。あとバイビンのイントロ始まると、「お、今日もラジオが始まる!」という気分になります。

そう、引き続きヨンジェ君のラジオ、〈친친〉聴いてます。楽しいです。私は10代のころ毎日FMラジオ聴いていたのですが、そのころの自分を思い出しますね。それに、聴き始めたころよりだいぶ韓国語聞き取れるようになってきた気がします。

この番組、ウィークデイにはかならず新曲紹介コーナーがあるんですけど、そこでなにがかかるのかが毎日楽しみ。この番組を聴いてるおかげに今年は、けーぽのなかでもいろんなジャンルの曲を知れた気がします。海外で「K-POP」を消費している自分の聴き方とは全然違う嗜好のリクエストがたくさんくるんだよねえ。バラードがほんとうによくリクエストされる。あと本当にIVEの’LOVE DIVE’と’After LIKE’は人気なんだと思った。すごいリクエストが来てた。

ヨンジェ君、本当にラジオがよく似合うなと思いますね。適性がある。最初はあまりにもキチキチチャキチャキ進めてくな~と思ったけど、放送を重ねてゆとりが出てきたのか、だんだん暖かくスウィートになってきてる印象。今の姿から振り返ると、初期は相当緊張してたんだなと思います。人見知りだね。人見知りあるんだろうなってのは、YouTube「見えるラジオ」を見てるとわりと察する部分があります(笑)。

 

 

 

JUST STAY(Feat. Def. & JUNNY)/ØFFSHORE

JAY BさんのYouTubeチャンネルを見ていたら〈ØFFSHORE〉というチャンネルにリンクが貼られていてなんじゃこりゃと思って聴いてみたら、まって、Def.じゃん!?これなに!?と思って音源を探し、たくさん聴きましたね…。ØFFSHOREは、Def.(=JAY Bさんのクリエイターネーム)が参加しているユニット?音楽クルー?なんですが。沼落ちブログを書いた段階ではまだØFFSHOREを発見していなかったんですよね~ウィキペディア読めばはっきり書いてあるのにね~。

ØFFSHOREのメンツはほかにもJUNNY(わりと好き)とか、チェンくんの’Photograph’やべっ先生の’Amusement Park’を作ったRoyal Diveとかも参加しています。けっこうえっせむに楽曲提供してるみたい。GOT7やJAY Bのアルバムの曲も作ってる。なんかふしぎだよね、このメンツの並び。

JUNNYは、チョンハとコラボした曲よく聴いたよ。Spotifyのトレンチルプレイリスト聴いてるとしょっちゅういろんなJUNNYが流れてくる。

 

 

New thing(Prod. ZICO)(Feat. Homies)/ZICO

スメンパ見てないけど、スメンパのミッション楽曲のプレイリストはすごい聴きました。その中でもやっぱりセッピンすごいな~ってなる。あとスキズの子たちが歌ってるのもかっこいい。sokodomoの国民体操?なやつも面白くて好き。なおダンスはよくわからない。NCTの子たちのセッピンチャレンジたくさん見たけど、すごいな~という感覚にしかならない。そして本家はよく知らない。MAMAで少し見たくらい。MAMAはZICOだけでホミドゥルのみなさんがいらっしゃらないのがちょとさみしかったね。

ダンスチャレンジといえば、がっせのみなさんを追いかけてると、今年はやっぱりNewJeansの'Hype Boy'なのかなと思うんですがどうなんですかね…。これもオリジナルは知らない、がっせの子とか、ほかのアイドルが踊ってるのしか見たことがない。いや、MAMAで見たかな。リンク張るためにここで初めて本家確認したいと思います(は?)。

ニュジの皆さん、若いよねえ…。なので私は薄目で見てる、ちょっと真面目に受け取る勇気がなくて、きちんと聞くこともできないという。だからみんながあんなにハイプボーイで盛り上がれるのもあんまりよくわからない…。でも、ラジオでイントロ聴いて「わ、めっちゃいいじゃんなにこれ!」って思うと、だいたいニュジの’Attention’っていう現象はたびたびありましたね。トラックが…いいよね…ほんと…。なんかそこでひっかかってしまうから、見ないふりもできないっていう。ボーカルも、少女特有の危うさや揺らぎみたいなものを彷彿とさせるので、好みの人には刺さるんだと思う。

 

 

 

We Are/Woo, Loco, GRAY

突然5年前の曲。ていうか今ミュビ見たらウウォンジェめっちゃ幼いね。

この曲は、ヨンジェ君のラジオで何回か聴いて(確かリスナーからのリクエストだったと思う、スタッフの選曲ではなかった)、いいなーと思って歌詞を調べてみたら、すごい感動してしまった。昼夜逆転して生きる生活のことを歌ってる(と思う)んだけど、社会のメインストリームから外れながら生きていくこと、そうやって生きたからこそ形になるものがある、というメッセージをね、私は受け取りましたよ。で、その感覚って、自分の10代とか、20代のはやいうちとかに、感じてたことでもあるなーと思って、グッときました。これきっかけでウウォンジェ聴くようになったかな。

ウウォンジェは寝る前によく聴きました。声が低くて、あまりテンションの高い曲がないので、落ち着く。まあだから、Spotifyの上位に入っちゃうんだね(5位)。AOMGワールドツアー、最初参加しない予定だったのに合流することになったので、歌ってくれたらうれしいが…どうかな…。

 

 

 

SEXY NUKIM(feat. RM of BTS)/Balming Tiger, bj wnjn, Mudd the student, Omega sapien, RM

やー、もう、タイトルが大正解っていうかさ、「セクシーヌッキム」って響きがすげえいいよね…。こんなめっちゃインディーズというかアングラそうな人たちの楽曲に参加するRMさんってのも面白いし、すごく似合ってるのがいいなって思います。RMさんアルバムもよかったしな~。

 

 

 

Blessed(Feat. GSoul)/THAMA

音源だけ聴いてて、とてもいいバイブス~と思ってたんだけど、ミュビと合わせてみると全然印象変わりますね…?トレンチルプレイリスト(いつもきっかけがこれ)でずーっと入ってて、そのたびにいいなあ、いい雰囲気だなあ、この声の雰囲気が最高、と思ってたくさん聴きました。(ちなみにGSoulさん、元H1GHR…)

 

 

 

UFO(Feat. Seori)/GEMINI

トレンチルプレイリスト頻出歌手GEMINI(ジェミナイ)。今年になって、H1GHR傘下のAREA(GroovyRoom主宰のレーベル)の所属だと知った…。このSeoriがフィーチャリングしてるのが一番すきです。他にもいろいろ好きな曲はありますが…。

そういえばSHINeeのミノくんのアルバムに参加していてびっくりしましたね。最近アルバムも出たし、これからもっと楽しみ。と思ってナムウィキのプロフィール確認したら94年うまれだったんですが、これは…もしかして…入隊される…?もう軍畢されてるのか?急にそわそわしますね…。

 

 

 

Broke Up, Met Again(prod. DOKO) - You Remix/JUSTHIS

JUSTHISってラッパーなんですけど、私よく知らないんですけど韓国ヒップホップのなかでもアングラを代表するようなラッパーらしいんですけど、ショミにプロデューサーとして参加するような感じのラッパーらしいんですけど、そういう活動については全然何も知らないんですけど、たまたまYouTube〈dingo Freestyle〉というチャンネルから知って、今年ちょっとハマりました。

たぶんキリングボイス漁りからのキリングバース漁りで到達したんだと思うんだけど、ちょうど私がDFのチャンネルに到達した頃に〈노선 바꾼 저스디스 ~ 저스디스의 발라드 도전기(路線変えたジャスディス~ジャスディスのバラード挑戦記)〉という企画が始まったころだったんですね。試しに1話見てみたらめっちゃ面白くて、結局最後まで見届けてしまった…そしてなんて真面目で魅力的な人なんだろうと思った…魅力的というか96%くらい「かわいい~」なんだけど。いや、ラップしていると全然かわいくなくてむしろ怖いんですけどね。キリングバースマジで怖い。言葉遣いも激しいし。でもこんなすごいスキル持ってる人そうそう見たことないから、すごく圧倒されるのは確か。どうしたらこんなに口動くのかわからん。

バラードのキリングボイスもあります。キリングボイスとキリングバース両方制覇したのはジャスディスだけなんだとか…? チェンくんでさえまだキリングボイスやってないのに…。

ちなみにハンビョルさんのボーカルレッスン受けてる。そのあたりからしてなんかこう、今まで私が見てきた世界の人たちと近いところにいそうな感があるよね…。

しばらく経ってから、チャンネルシボヤのネオケでスジュのキュヒョンさんと対面してバラードの話してたのも面白かった(↓の動画の30:00あたりから見れます)。

ショミ全然見てない。音源だけは欠かさずに聞くようにしているけど、ショミの仕組みがよくわかってないし、とりあえず聴いてるだけって感じ。でもかっこいいね。最近割とよく聴いてます。歌詞が分からないので、好きかどうかの判断は措いている…。

 

 

 

Sweet Thing/GOMAK BOYS

カカオTVの企画から生まれた、「鼓膜ナムチン」ボーイズグループ、고막소년단(鼓膜少年団)。うん、名前からして別の少年団がちらつく!ちらつくけど!さすが歌のうまいメンバー(ポールキム、メロマンスのキムミンソク、チョンスンファン、ハヒョンサン、ソドンヒョン)を集めただけあって、歌がすごくいい~。ていうかこんなにいい声を重ねてもいいんですか!?ってくらい豪華ですよね。ナティのインスタを見ていてこの企画を知り、ナティ目当てで見始めたんだけど、結局みんな歌がうまいので、楽しくなっちゃったね。あとポールキムさん、おもしろい。おじさんよりも、おばさんって感じがして…。

いちおう「新人ボーイズグループ」というコンセプトなので、みんなで合宿したり、ケーポドルっぽい制服×ハーネスのコンセプトフォト撮ったり、カフェイベントしたりと、けっこう若いアイドルがやらされそうなことはひととおりやってる感じ。このメンツにそれをやらせるのもどうなん?って思うんですけど、逆にアイドルではなくても、「こういう段階を踏ませればアイドルっぽく見える」というパッケージみたいなものがあるんだな~と、逆に気付かされて面白かったです。アイドルごっこというか…。

ボーイズグループなのでね、ちゃんとダンスもします。

あとこれきっかけで、ハヒョンサンくん、よく聴くようになりました。結構ロック寄りの音楽性が、アイドル曲ばかり聞いてた私には新鮮に響きますね。

 

 

 

SUNSET WITH YOU/Def.

はて、ようやく最後の曲です。シメはやっぱりDef.です。もうね、イムジェボムに関しては、JAY Bよりこっちが好きです。私は。

この間何かのインタビューで本人が「JAY Bは大衆性、Def.はアーティスト性」と言っていて(たぶん韓流ぴあのインタビュー)、おー、俺の考えてたことそのままじゃん、と思って、少し感動しました。まあ聴けばわかることだが…。

Def.の何が好きかと言えば、すごく内省的なところというか、静かで、内側にこもっている感じですかね~。〈Love.〉は一つのアルバムの中に物語性があって、その細やかな世界がとても素敵だった。

一方で、秋に出た〈abandoned love.〉は、もう、全体的に、別れた相手への恨み節っていうか、怒りとか不安とかわなわなぐつぐつとした内面の激しい感情がぎゅっと詰まっている、なんて執念深いアルバムかと、背筋がぞっとします。この激しい感情を静かに歌い上げてることがまた怖いというか、おそろしくもあるし、一方で、人間のこういうめんどくさい感情を芸術に昇華できているとも受け取れるので、感動する部分もある。

私が一番好きなのは’you say’という曲です。お前は俺を捨てたじゃん、という、すごい恨み節。最高だね!

あと、Def.のリリースをはじめてリアルタイムで体験してわかったんですけど、これ、JAY Bの所属してるcdnza(カデンツァ)とは全く無関係に、本当にひとりで、インディペンデントにやってるみたいだね? YouTubeの更新とか、各サブスクへの配信手配とか、フィジカルの制作進行とかも、自分でやってるようでした。

こういうすごい暗くて重い曲を出しながら、同時期にJAY Bの〈Be Yourself〉のような、明るく肯定的なメッセージを込めたアルバムを作り、コンサートツアーもしているっていうのが、「イムジェボムっていったいどんな人間なんだよ…」って思わされてドキドキしますね。

日本公演にDef.先生出てきてくれてうれしかったですね…私の座席の周りでキャーってなってるの私しかいなかったけど…。

 

 

 

 

2022年のお気に入り曲はこんな感じでした。

 

ここまでだらだらとがんばって書いて思ったのは

 

・最大の推し(チェンくん)がいるのに推しの音楽を聴かず、新たな推し(JAY B=Def.=イムジェボム)に気を取られがち

・韓国ヒップホップ聴きがち

・一人のアーティストから芋づる式に守備範囲広げがち

Spotifyのトレンチルプレイリストに趣味が左右されがち

YouTubeコンテンツから好きになりがち

 

という感じですかね。自分が徐々にアイドルから遠ざかっている感じはしているし、「オタク」的な行動に対する挫折感もある。かといって今まで聴いてきた音楽がどうでもよくなったわけじゃなく、EXOのカムバはとても楽しみだし、エッセムグルは最高だよね。チェンくんも大好き。だけどだんだんと自分の趣味嗜好が変わってきている感覚もあるし、それをそのまま、素直に受け止めて、これからも楽しく音楽聴きたいと思います。

 

それではみなさん、よいお年をお迎えください~!

 

 

 

↓上半期の記録